ブリッツに着いたときにはすでに開演した後だったので、残念ながら毎年恒例らしいフラダンスを見ることは叶わなかった。
とりあえず、私の大きな荷物をロッカーに預け
身軽なカッコで準備完了。
勢いでビールを召しませ、すっかりいつものフェス気取りである。
ステージではなにやら女性ボーカルが歌っていたが
あまり好きな様子でもなかったので、そこら中を探検。
物販ブースでは出演アーティストグッヅ
(それも過去のツアーグッズが詰め合わせで売っていた。まるでバーゲンだ)の他、
アロハグッズのガチャガチャやら
ポップ盆栽の募金やら色々な店が出ていた。
とりあえずガチャガチャをやってAJICOの栞が辺り、ちゃんと募金もしておいた。
募金をした人対象にかわいいポップ盆栽が当たる企画らしく、真剣に10種類ぐらいの中から一つを選んでみた。まぁ、当たるわけが無いからそんなに真剣になっても・・・と担当の姉さんは思っていただろう。
それにしてもトイレに行く廊下の突き当たりから見えた
ちっちゃなフリーマーケットは何だったのか、未だに謎。

その後、ハイテンション女性ボーカルのバンド(名前がわからないが、けっこうポップだった)が終わると
残りの出演者はスティーブエトウ、WINO、ホフ、バイン、UAの5組。
私の予想では次はきっとエトウ様だと思って
ステージ後方で見学。
したらNEXTはいきなりWINOと出て慌てて前に行った。

WINOは前回名古屋で見た時より、ずっと音が深くて
最近深海づいてる私にはすごく心地よかった。
更にボーカル吉村さんが、マイク持っていないほうの手を微妙に掲げて上下させる仕草なんかは、すっかり目に焼き付いてしまって、アロハ終わった後も、しばらく真似してやっていた。
基本的に楽器を持たないボーカリストはどうも気に入らない場合が多い。しかし吉村さんと54ー71のビンゴ氏は全然OKなんだから不思議だ。
それでも、やっぱり川添さんだよ!川添さん!!(意味不明)
そして、あの1stの一曲目(名曲なんだよ)もやっぱりやってくれたので、ほんとう何か感動さえした。

WINO終了後、ずっと左側で見ていた為一旦フロアを出ていつもの如く右側へ移動。

スペースを見つけながら少しずつ前に移動しつつ
スティーブエトウ氏鑑賞。
噂には聴いていたけれど、やっぱりすごい人だった。
さっきまでの会場の雰囲気とは違う、エトウ空間がすっかり出来上がっていた。
エトウ氏のライブというより・・・犬ちゃんの冒険?
あのビデオは本当に謎。不可解。でもそれがすごい良い!!
CDで聴くのではなく、生で体験した方が確実に理解される人だなと思った。
なんていうか、生音と電子音をぶつけて楽しんでいる感じ。
「世界の国からこんにちは」なんてきっと夢に出そうだ。そしてそれはきっと絶対に悪夢だ。

さてさて、そうこうしているうちに
けっこう前よりの良いスペースを確保して

UA(あのジャケットは公安的に許されるんでしょうか)

ひたちなかで、ペンパルズにやられてへとへとになった私を復活させたのがUAだった。
前からずっと好きだったんだけど、特に「閃光」は
何をどこで聞いても鳥肌が立つ。
神がかりなんて、簡単な言葉じゃなくてもっと深い
なんかどんどん進化しているような気がしてけっこう怖いんですが。
そして予感的中。
鳥肌立ちっぱなしだった。
本当、息を飲む、感じ。
目の奥、耳の奥までぴしぴしとつついてくる。
圧倒されたまま、ライブは終了。
やっぱ私が思う女性ボーカリストの頂点は未だ譲らないようで。

それからちょっとした客の動きがございまして
私は右側3列目のところまでやってきた。

そう、次はついにGRAPEVINEです。

リーダーは相変わらずひげ面で
かめちゃんはまたすっきりとして
田中は髪が伸びて、何やら妖艶さを増しておりましたね。
いや、実は他のメンバーを見たのは、登場してきて
私の目の前を通過したその一瞬だけでして・・・(笑)

それから後はずーっと目の前にいる人だけを見てました、阿呆面で(笑)
西川さん!!
あんた、めっちゃ素敵すぎーーーー!!と世界中に叫びたかったよ、本当に。

ライブは一曲目「BLUE BACK」から妙に跳んで飛ばすセットリストで
特に「100℃」なんて久々にやられたもんで、楽しい、楽しい(笑)
あまりに楽しすぎて序盤からすでに体力的に陰りが・・・まったく歳を実感です。
でも「青い魚」にはちょっと泣けてきたりもして
最後「B.D.S」では、途中、自信たっぷりの表情で客席をじろっと見た西川さんの目に、後ろから袈裟斬りされたぐらいの衝撃を受け、完全に堕ちました。
ちなみに新曲も披露。
噂によれば「another sky」らしきその
楽曲はバインらしいといえば、らしい、でも一味違った感じで
アルバムがかなり期待。それより次のライブツアーが相当期待大。
田中氏も本当に声がすごくなったなぁと感心する次第です。
すごいぞ、バイン。(←あ、これはくるりか)

そんなこんなでアロハフェスも残り1組。
ついにこの時がやってきてしまった。

ホフディラン。
私にとって初のベイビー、そして最後のベイビー。

ホフディラン渡辺慎様。
かなり昔、私がまだ西川さんにそんなに嵌まっていない頃、誰よりも貴方が好きだった時代が確かにあったような気がします。
「極楽はどこだ」「欲望」などホフで好きな曲はすべて雄飛さん楽曲だったけれど、私はベイビーが好きだった。
ベイビー代表作「遠距離恋愛は続く」にはむかついてしょうがなかったけど(っていうか続かねえよ!!)それでもベイビーが好きだった。
そして今日、モヘアのついたいかにも暑そうなよくわからない服を着て、汗をダラダラにかいていましたが、それでもやっぱりベイビーが好きです。
ライブは登場するなりいきなり小宮山さんが「休止します!」と笑顔で叫んで始まった。
横でベイビーは真剣な顔で両手を合わせて客席に向かって拝むような動作をしていた。
いつものことなのか分からないけれど
何だか謝っているようにも見えて、急に切なくなった。
しかしながらそんなセンチメンタルは一瞬で、
本編が始まるとよく飛び回る小宮山さんに、とぼけた声のベイビー。すごくはじけた良い感じだった。
これで一旦休止なんて信じられない。
最後のシングル「ふさわしい人」なんて本当に名曲だと思うし。初めて生で聴いた「遠距離〜」はやっぱりむかついたけれど、めちゃ感動的だったし。
ライブが楽しければ、楽しいほど休止が信じられなくなってきた。
それでも休止は休止。
しばらくお別れなベイビーはステージから去る時も
やっぱり両手を合わせてお辞儀をしていった。

客電がついても前に集まっていたホフファンは一向に動こうとしていなかった。
私は最後に生で見れて本当に良かったと思う。
そして解散でなく休止というからにはいつかまた再開する時がくるということだ。
継続する希望にちょっと期待しながら
アロハフェス全日程終了。
また、来年もお楽しみに。


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