肩が痛い。
腕が重い。
欠けた爪が辛い。
カワのむけた右人差し指が悲しい・・・。
どんなに努力してもどんなに考えても
鉄のボールはピンを避け、流れるようにガーターに
吸い込まれていくのです。
嗚呼、この世に球技の定義というものがあるのなら
果たしてボーリングは当てはまるのでしょうか。
私はこの休日、自分の精神を全て玉転がしに集中。
寝ても醒めても想うはスペアのことばかりなり。
鏡を見れば投球フォーム。
恐怖に打ちひしがれ私は玉転がしの申し子と化しております。

月曜日、私は会社対抗ボーリング大会に連行されます。
先輩は宇宙一負けず嫌いな人なので
「本気で優勝を狙っている」とのこと。
本気で優勝狙っている人が何故こんなボーリングなんて
備えつきのジュークボックスでpv見に行くようなもんだわってな
私を連れて行こうとするのか。
それは軽く一年前私が当時まだガチガチの新入社員だった頃、
親睦を兼ねて連れて行かれた得意先のボーリング大会で
緊張のあまり、奇跡にたたき出したスコア200近辺。その負けず嫌いな先輩の上を行ってしまったという「まぐれ」が始まりでした。
ちなみに私の通常スコアは70前後。
いくら「あれは偶然です。私はへたっぴですよ」と言ったところで信じてもらえず
数ヶ月前、同じ様な会社対抗大会に強制連行。
セミプロな人々が集まる中、
思った通り散々な結果を残し、個人成績ダントツの最下位。
一緒に行った諸先輩方からは笑われ、慰められ
諸事情により参加しなかった当人の先輩からは
期待はずれの怒りの説教をくらった。
当然私自尊心なんて地の底。
今後一切ボーリングとの関係を断つことを堅く決意しつつ
私の辞書から「玉転がし」という文字が消えかけていたその時
「お前はこのままでいいのか!負け犬人生まっしぐらか!」
という私にとってはどうでもいい勝手につけられたプライドの為
再び、恐怖の玉転がし泥沼試合に連れて行かれることになったのです。
もしまた最下位なんてとったら・・・考えるだけで末恐ろしい。
せめて100だけでも行かなくては、と、この2日間
必至に練習しましたよ。でも一朝一夕でどうにでもなるようなもんじゃなし。
結局スコア100なんて夢のまた夢。

明日の今頃はきっと灰色になっていることでしょう。
なんでボーリングなんだよ!
卓球にしてよ!
バスケットにしてよ!
百人一首にしてよ!!
アーー誰か助けてくれーーーーー。


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