メロウ

　雨である。

梅雨という季節柄、週間天気予報が雲や傘マークで占められているのもしょうがない。
しかしながら上昇する不快指数と比例して人間の精神的ダメージも劇的に増加するようです。
私は特に湿気が大嫌いで
(それは全て私のくせっ毛だということにつながる)
じめじめむしむしするだけで、ちゃぶ台ひっくり返してふて寝したくなる。
そんな中、自分の周りの人間も精神的にじめじめむしむししていたら、こっちはもうイライライライライライイライラが募って仕方ない。

全ての人が正しいのだ。
しかし、全ての人が更に自分に良くしようと考えれば
できるのは亀裂ばかりである。
みな、言っていることは正しいのだから
どこかでそれぞれの妥協点を見つければ
世の中もっとうまく廻って行くと思うのに。
なんでか皆、自分を譲らない。自分を良くしようと考える。
それにより、しなくてもいい争いをし、嫌な雰囲気をつくりあげてしまうのだ。
ひとのダメなところを陰で指摘している暇があったら
手を動かせ、と言いたい。

ひとを慰めるに、今の私には余裕が無さ過ぎる。
それなのに容赦なく相談事は色々なところから降ってくる。
私がいま一番言われたくない台詞のひとつ。
「○○(私の名前)はいいよね〜。」
ふざけんな。

「安食堂の夜」
という企画モノのCDアルバムを探している。
ネットで検索すれば簡単に買えるんだけど
なんていうか、このCDだけは自分の足で探したい気がする。

近頃、三味線を弾き倒したい願望にかられている。
以前のフラメンコが無性にやりたくなる衝動と同じとこからきていると思うが。
じめじめとした雰囲気の中、
三味線のあの乾いた音は爽快である―――と思うが。
ベンベン。